「普段の仕事で、自分が無意識に使っている口癖のせいで、周りから仕事ができない人と思われていないか心配。なので、一緒に働いている人が、仕事ができない人だと感じてしまう口癖を知りたいです。」
こういった疑問に答えます。
本記事では、仕事ができない人が使う口癖を9つと、口癖になってしまう理由と改善方法についてご紹介します。
仕事ができる人になりたいあなたは、意識せずに発している口癖を馬鹿にしてはいけません。これは断言できます。
なぜなら、無意識の口癖は、あなたの無意識の思考の癖そのものだからです。
仕事ができない人の思考回路からは、共通した口癖が出てきます。
逆を言えば、仕事ができない人の口癖に気付き、この口癖がでないように思考の癖を改善すれば、あなたは仕事ができる人に近づけるのです。
新入社員だったころの自分を振り返ってみると、一緒に働く仲間に向かって仕事ができない人の口癖をまき散らしていたなと恥ずかしく感じます。
仕事経験を積み、後輩ができるなかで、この口癖に気が付き、自分の口癖=思考の癖を直してきました。
徐々にですが、仕事ができない人の口癖がなくなり、結果として仕事の成果や周りからの評価も上がってきたと実感しています。
では、本記事で紹介する仕事ができない人の口癖とそれを周りの人が聞いたらどう思うかについて一緒に確認していきましょう。
仕事ができない人の口癖9つ
あらかじめ断っておくと、この口癖を発することがすべての場面で悪い、というわけではありません。
ただし、この口癖を使う人に共通していることは、ものごとの結果を自分事として受け止めず、責任をすべて他人に投げて、思考停止している点です。
「え…私には無理です。できません。」
「私には無理です、できません」以上…。
この口癖は、あなたが特に新入社員である場合は注意してください。
えっ?新入社員は分からないことばかりだから、新入社員だからこそ許されるのではと誤解していませんか。
なぜ新入社員がこの口癖をするのがまずいかというと社内での信頼の蓄積がないからです。
もし、信頼の蓄積が十分ある人であれば、できないといっても、依頼した側も状況を察してくれる可能性がありますが、何も実績がなく信頼関係も構築できていないのであれば、この発言は強烈に相手に突きささります。
具体的に言えば、依頼した側がこの発言を聞くと、
「あっそう、じゃあもういいよ。あなたにはもうお願いしません」って感じになります。
呆気にとられて、依頼者側が思考停止するかもしれません。
この口癖を発してしまう人は、これまでの人生を甘やかされて来たのかもしれません。
もちろん状況にもよるので、本当にできないときにはできないと言うべきですが、そんな状況は数多くありません。
「できないこと」を「できない」と言える勇気も大事ですが、一方で、自分が思考停止して一番楽な回答をしていないかと考える癖をつけましょう。
「この仕事は私に合っていません」
「無理です。できません。」と同じような部類です。
「嫌われる勇気」で開き直ることを完全否定はしませんが、もし自分が依頼してこんな回答をされたらどう思うのか、考えてみましょう。
立場上、労働者として自分の時間を差し出す身です。
会社はあなたを中心に回っているのではありません。
これを主張するのなら、自分がやりたい分野で会社の収益にたいしてどれだけ貢献できるのかを数字で示すべきです。
会社はあなたのやりたいことをやるために存在する都合の良い場所ではありません。
また、自分のやりたいことのみでご飯を食べていきたいのなら独立しましょう。
果たして今のあなたは、会社の看板を捨てて、あなたが満足するお金を稼ぐことができるのでしょうか。
「その話は聞いていません」
これは、伝える側の問題もあるとは思います。
ただし、一言「聞いていません!」とそんなに自信満々に言わなくても…と思います。
その言葉を聞かされた側は、「だから何って?」感じです。
「聞いていないから何??」と問いたくなります。
もちろん事情があって聞いていないこともあるとは思います。
聞いていなかったという事実のみでなく、だから自分はどうするのかを答えてください。
これも、頭が思考停止している状態です。
「聞いてもらっていいですか?」 -7ポイント
この「聞いてもらっていいですか?」もよく耳にします。
基本的にこの口癖は、面倒なことを丸投げにしている印象を受けるだけなのでやめるべきです。仕事が雑すぎます。
はっきり言って、「自分で聞けよ」と、相手を怒らせるだけです。
もちろん、自分ではその人にアプローチできず、依頼者が独自のルートをもっていたり、自分の立場上、聞きずらいことを説明するのであれば話は別です。
自分が聞けるのであれば、面倒な仕事を相手に丸投げすることはやめましょう。
相手は、丸投げしていることに気づいてますよ。
「~もっとちゃんとやって」
これは、後輩や部下を指導するときに口癖で使ってしまっている人がいます。
この発言は、部下の気持ちを萎えさせ、この人と一緒に仕事はしたくないし、ついていかないと思わせるのに最適です。
これを聞かされたほうは、ちゃんとやってと言われても、何をどのぐらいやればよいのかわからず、ただただ途方に暮れるだけです。
この発言者は、「言われなくてもそのぐらいわかるでしょ?」「わからないなら聞いてよ」的なことを思っているのでしょう。
自分は仕事ができると勘違いしている人に多いですが、はっきり言って仕事が雑です。
仕事ができない感情的な先輩や上司が使いがちなので、自分もこんな発言を無意識のうちに使っていないか注意しましょう。
「わかりません。どうしたらよいですか?」
仕事に詰まり途方に暮れて時間を過ごすよりも、このように質問するほうがまだマシですが、自分の考えもなしに単に「どうしたら良いですか?」と相談することはやめましょう。
この相談を受けた人は、「自分の考えは何?まずは自分で考えろ」と思うだけです。
この発言も相談相手に丸投げの状態ですよね。
課題に対して自分で考えた見解を周りの人にぶつけてフィードバックをもらう、上司であれば判断してもらうようにしましょう。
仕事の基本ですが、課題にたいして「悩む」のではなく「考え」、自分の建設的な意見(仮説)を作り、それを相手に伝えて、動いてもらうようにしましょう。
「私、~さん嫌いです」
これは様々な人間がいる職場では避けられないことですが、表でも裏でも発言するのは良くありません。
仕事はチーム戦です。
そりゃ相性が合わない人はいますが、会社は仲良し会ではありません。
このような陰口を口癖で発するとチームの空気がどんどん悪くなります。
自分では大したことはないと考えていても、毎日職場で仕事をしていればわずかな空気の変化は察知される可能性が高く、それが悪いものであれば職場の雰囲気を悪くするだけです。
はっきり言って、いい迷惑です。
「~できるよね?できるよね?(=やれ)」
「できるよね?できるよね?」と部下が「できる」というまで問いただして追い詰めるのはやめましょう。
この口癖の上司や先輩は、仕事ができない人ですし、今の時代ではそれでは済まずパワハラで訴えられるかもしれません。
部下を管理できていない自分の能力の低さに気づき、大いに反省してください。
進捗を確認して部下ができていなければケツをたたくのがあなたの仕事ですか?
「忙しい」
正直、仕事ができる人は仕事量が多く忙しい場合が多いです。
なので、その人が忙しいということはあるでしょう。
ただし、口癖のように不用意に使うことはやめましょう。
なぜなら、端から見て仕事量が少ない人が「忙しい」と騒いでいると、周りの人は、あの人が忙しいのは仕事ができないからだと思うでしょう。
つまり、「忙しい」という口癖は、自分で「仕事ができない・遅い」と言っているようなものです。
正直言って恥ずかしいだけです。やめましょう。
仕事ができない人の口癖を使う理由と改善方法
仕事ができない人の口癖をみてきましたが、なぜこのような口癖になるのかというと、先にも触れていますが、仕事ができない人の思考の癖がついているからです。
これ改善するには、自分が↓の状態になっていることを受け止めましょう。
「目の前の解決すべき問題を自分事として受け止めず、他人に丸投げして、思考停止している。」
この事実を受け止められたら、次に自分が思考停止していないか、見張る癖をつけましょう。
具体的には、何かを自分が発言して伝える場面で、「自分がこれから発信する内容は問題を他人に丸投げしているのでは?」あるいは、自分が発言しようとしている内容に、「だから何?」と一人ツッコミすることをおすすめします。
これを繰り返していけば、おのずと自分を客観視できるようになり、なおかつ思考を進めて深く考える癖がみにつくようになります。
その結果、思考停止状態で仕事ができない人の口癖も少なくなり、自分を客観視し、問題解決に向けて前向きに思考する癖ができ、仕事ができる人に近づくことができます。
まとめ
仕事ができない人の口癖とその理由と改善方法について説明しました。
ほぼ、過去の自分に対する反省を踏まえて書かせていただきました。
仕事ができない人の口癖は、そもそも怠け癖がある人間にとっては自然なことだと思います。
ここで、思考停止せずに、自分の発言内容を客観的な目で見る癖を身に着けることが大事です。なかなか難しいですが、日々意識し改善していきましょう。
仕事ができる人に近づくためのおすすめの書籍はこちらの記事で紹介しているので、気になるかたはご覧ください。
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