QCストーリー要因解析の進め方【問題解決型・QCサークル】

「問題解決型QCストーリーの要因解析をどのようなステップで進めればよいかわからない」

こういった疑問に答えます。

■本記事の内容

QCスト-リーの要因解析とは【問題解決型】

要因の洗い出しと仮説設定【特性要因図・連関図】

検証【真の要因の特定】

この記事を書いている私は、製造メーカーの技術職であり、約10年間QCサークルのメンバーとして活動しています。

QC活動の理想と現実のギャップ、さらに運用面の難しさについてはよく理解しているので、実際の活動に役立つ情報を提供していきます。

QCスト-リーの要因解析とは【問題解決型】

要因解決のステップは、問題解決型のQCストーリーの現状把握で絞り込んだ問題の悪さ加減(特性)の要因を特定するステップです。

問題解決型QCストーリーの概要について知りたいかたはこちらの記事を参考にして下さい。

問題解決型QCストーリーとは、『問題』を解決するための効率的な手順です。QCストーリー問題解決型で扱う問題とは、現状とあるべき姿とのギャップ(悪さ)のことです。問題解決型の手順に従い、問題の原因を突き止め、対策によってあるべき姿に戻し、安定 させることを目指します。

ステップの流れ以下の通りです。

  1. 特性の設定
  2. 想定要因の洗い出し【特性要因図・連関図】
  3. 真の要因の特定【影響が大きい想定要因の検証】

「特性の設定」は現状把握の解析でつかんだ問題の悪さ加減なので、実は前のステップですでに完了しています。

ここがポイントです。

初心者グループは、要因解析のステップで突然どこから降って湧いたのか「なぜ~なのか?」のような問いを立てて要因の洗い出しをはじめることが多いですがこれは間違えです。

これをやってしまったら何のために現状把握したのかわかりません。

要因の洗い出しと仮説設定【特性要因図・連関図】

では、次に想定要因の洗い出しについて説明します。

ここでは、特性についてグループメンバーで想定要因を挙げていきます。

その際に使われる手法が「特性要因図法(フィシュボーン・チャート)」や「連関図法」です。

特性要因図と連関図

これらは、「特性」と関連がある「要因」を線でつないで表した図です。

この図を使うことで、特性と要因の関係性が目で見てわかり共有化することができるのでQCサークル活動でよく使われています。

一般的に使われているのは「特性要因図」で、要因を層別して表現することで、連関図と比較してより、特性と要因の関係性を一目でみて理解しやすい図です。

一方で、連関図は、要因と要因が絡みあう複雑な問題を扱う場合に使われる手法です。

特性要因図のように見やすい図ではありませんが、要因と要因・要因と特性の関連性をより詳細に記載することができます。

QC活動で扱うテーマや問題の複雑さを考慮して「特性要因図」と「連関図」を使い分けて要因解析に取り組んでみてください。

特性要因図のほうがより一般的で層別の考え方を学ぶ機会にもなりますので、初心者のかたはまず特性要因図を使って進めるのをおすすめします。

特性要因図や連関図の書き方・使い方のより実践的な解説はこちらの記事に詳しく書きましたので、興味のあるかたは参考にしてください。

QC7つ道具の特性要因図の特徴と書き方について解説します。特性要因図の作成は教科書的な内容を知っていても実際に作ると迷宮入りすることが多いです。なので、特性要因図のメリット・デメリットを理解して活用することをお勧めします。悪さ加減について、基本的には4Mの観点からなぜなぜを繰り返して要因解析をします。
新QC7つ道具の一つである連関図法について、その使い方や特性要因図との違い、さらに連関図の書き方を解説します。特にQCサークル活動での活用に焦点を当てた、初心者向けの記事です。

要因の洗い出し【QC要因解析はなぜなぜで深堀】

さて、QCの要因解析で要因を洗い出す際は、なぜなぜを繰り返して深堀をしていきます。「なぜ~なのか?」と自分に問いかけて要因だしをしていきましょう。

グループでブレーンストーミングを使って要因を洗い出すのも効果的です。ブレーンストーミングに関しては別記事で解説しています。

この要因解析での「なぜなぜ」を繰り返し、要因がより具体的になるまで挙げていきます。

なぜなぜを繰り返す回数に決まりはありませんが、5回なぜなぜで深堀できれば良いです。

また、このなぜなぜは事実ベースで挙げていきましょう。感覚的に要因を挙げてしまうと要因が拡散して収集が付かなくなるので注意して下さい。

このあたりの要因解析での「なぜなぜによる深堀り」は、トヨタ仕事の基本大全の第四章「問題解決力」に実例を踏まえて解説されているので興味がある方は参考にして下さい。

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影響が大きい要因の選定【仮説設定】

次に、洗い出した要因を見渡して、特性について影響が大きい要因を選んでいきます。

ここでは、その要因に関して経験豊富な作業者や上司などの意見を取り入れるのが良いでしょう。

もちろん、事実・データ・原理原則に基づき、特性への影響の大きさを評価するのがベストです。

評価の結果、影響が大きいとする要因を選ぶ、つまり仮説を立てたら検証のフェーズに移ります。

検証【真の要因の特定】

先のフェーズで設定した仮説が正しいのか、検証し、特性に対する真の要因を特定します。

これも非常に大事な考え方です。

仮説を立てて、すぐに対策のフェーズにジャンプしがちですが、ここではその誘惑を抑えて、丁寧に仮説の検証をしましょう。

なぜなら、対策にジャンプして効果がなかった場合、要因解析まで後戻りすることになり、多くの時間を消費することになります。

ですので、要因検証のフェーズでコンパクトに仮説と検証を繰り返し、真の要因を特定して対策を検討することをお勧めします。

検証フェーズのポイントは、事実やデータに基づき、仮説が正しいか判断することです。

検証とは、「事実を確認・証明すること」です。

なんとなく、感覚で判断することは検証ではありません。

仮説が正しいか、実際に調査して証拠を押さえて、真の要因を特定してください。

参考までに、仮説検証についてはこちらの記事でも触れていますので、仮説検証の重要性について気になる方は参考にして下さい。

仕事ができる人の効率の良い仕事の進め方について解説しました。特に、問題解決系のタスクやプロジェクトに携わっている新入社員や新人エンジニアを対象とした必ず身に着けるべき基礎的な内容となっています。ぜひ、問題を見極め、仮説検証を回していく仕事の進め方をみにつけて、仕事を効率化しましょう。

まとめ

問題解決型QCストーリーの要因検証の進め方について解説しました。

現状把握で絞り込んだ問題の悪さ加減を特性として設定し、特性要因図や連関図を使って特性と要因の関連を整理します。

そして、影響の大きい要因を仮説として検証し、特性に対する真の要因を特定していきましょう。

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