【製造業】作業手順書とは?【書き方のポイントや作業標準書との違いとを解説】 | Hibikiの視点

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「作業手順書とは何ですか?書き方や作業標準書との違いを教えてください」

こういった疑問に答えます。

本記事の内容

・作業手順書とは?
・作業手順書と作業標準書の違い
・作業標準書の書き方のポイント

この記事を書いている私は、製造業のエンジニアとして10年近く携わり、開発や品質保証、さらに製造スタッフなどを幅広い経験をしてきました。

本記事では作業手順書の役割と作り方のポイントや、しばしば疑問として出てくる、作業標準書との違いについて解説します。

作業手順書とは?【製造業】

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作業手順書とは、正しい作業の手順を定めた文書です。

製造業で言えば、品質の良い製品を、安く、速く、楽につくることを目的とした、正しい作業手順を定めた文書というところです。

作業手順が定められていることで、誰でも最も効率的な手順で求められるアウトプットが出すことができます。

また、一度定められた手順でも、改善できる点あれば、これを見直すことでより良い作業手順書に改訂していくことになります。

作業手順書と作業標準書の違い

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「作業手順書と作業標準書の違いが分からないので教えてください」

よくある疑問だと思います。

私からの回答は、結論から言うと、「わかりません。自分の会社の品質マニュアルに記載されている作業手順書と作業標準書の定義を確認してください」となります。

なぜかというと、作業手順書と作業標準書は、組織や工場、またはその内容によって、いろいろな呼び方がされているのが現状だからです。

つまり、一般的な規格に作業標準書と作業手順書の明確な定義がなく、各社が独自の解釈で運営しているということです。

では、一般的な定義として、JSQCの定義を見てみましょう。

作業標準

プロセスに必要な一連の活動に関する基準及び手順を定めたもの

手順, 手順書

活動又はプロセスを実施するために規定された方法。手順を文書化したものを手順書という。

違いがイマイチわかりませんね。

JIS Z 8101の定義は以下。

作業標準

作業条件、作業方法、管理方法、使用材料、使用設備、その他の注意事項などに関する基準を規定したもの

幅広いですね。

ですので、作業標準を文書化した作業標準書類は、その内容や部門、工場によって、製造規格、作業標準書、作業手順書、作業指示書、作業要領書、作業指導票など様々な呼ばれ方がされるのです。

もし、作業標準書と作業手順書の違いが知りたければ、自分の会社の品質マニュアルを見てそれぞれの定義を確認するのが良いでしょう。

作業手順書の書き方/作り方のポイント

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実際に作業手順書を作る場合の最低限考慮すべきポイントは以下の通り。

・作業の目的や達成すべきことが明確になっている

・容易に実施できる(誰もが守れる)

・作業の要点がわかる

・見やすく、簡潔

・異常時の処置を入れる

・作業に準拠した結果、不適合品がでない

・実施及び改訂に関する責任と権限を明確に示す

作業手順書に従うことで、誰もが、容易に、作業の目的を達成することが必要です。

これは、できそうでなかなか難しいです。

なので、新人に教えることを前提に、より具体的に図や写真を入れながら、どうやっても間違いが起こらないように手順を記載していきます。

もし間違えたとしても異常に気付けるポイントも記述すると良いです。

また、安全に作業するためのポイントも入れるとなお良いです。

また、作業手順書を作っている本人は忘れがちですが、その作業手順書について誰が責任を持つのかを明確にして、責任者の承認を得るようにしましょう。

もし、作った作業手順書に準じて問題が起こったときに、責任をとるのは誰ですか。

自分ではない場合には、責任を持つ人に確認してもらうのは必須ですね。

まとめ

作業手順書の役割や書き方のポイント、さらに作業標準書との違いについて解説しました。

作業手順書は、正しい作業の手順を記載したものです。ものづくりでは、この手順書に定めた正しい作業を積み重なりが最終的な製品の品質に繋がります。

そのことを意識して実施可能な作業手順書を作成し、守り、守らせ、必要に応じて適宜改訂するようにしましょう。

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