「目的指向ってどういう考え方か教えてください。」
こういった疑問に答えます。
本記事の内容は以下の通り。
・目的指向とは
・会社の仕事は目的指向が要求される
・目的指向の実践手順
この記事を書いている私は、製造業のエンジニアとして10年近い経歴があり、これまで品質保証部門やQCサークル推進者として携わってきました。
目的指向は品質管理の教科書で目にする機会がありますが、品質管理に限らず、すべての仕事の基本となります。
本記事を読むことで、目的指向の意味合いと実践手順を押さえましょう。
目的指向とは?
読んで字のごとく、「目的」を指して向かう考え方のことです。
つまり、目的の達成に向けて、合理的な活動をしようとする考え方です。
あなたは以下の質問に答えられますか。
自分の行っている活動の本来の目的は何ですか?
それは、本当に目的を達成するための活動となっていますか?
目的を達成するつもりで、形だけの活動になっていませんか?
これらの質問に明確に答えられないようでは、目的指向をしているとはいえないでしょう。
しかし、これができているようで、なかなかできないのが現実です。
目的指向は意識しないとできません。
人は楽な方向に流されていきます。
会社の仕事は目的指向が要求される
目的指向は分かったけど、私は自分の好きなように仕事を進めたい!という人もいるかもしれません。
しかし、組織や企業では、何らかの目標やあるべき姿を明確にして、各々がその目標達成に向けて合理的に活動することが求められます。
会社は労働者の時間をお金で買って、働かせます。
その労働者が会社の目標や方針から外れた作業をしていれば、役立たずの烙印を押されるでしょう。
会社としてはお金を捨てているだけで、いい迷惑なわけです。
なので、効率的に目標・目的を達成できる良い労働者になるには、目的指向を意識した合理的な活動が要求されるのです。
余談ですが、当然プライベートでも、目的指向は役立ちます。というか、目的指向によって合理的な行動ができるのが一般的な大人です。
ただし、あまりに目的指向に固執すると、周りの人からつまらない人だと言われるかもです。
いちいちやることすべての目的を考えて合理的な行動ばかりしている人とは個人的には関わりたくありません。一緒にいて疲れそうです。
余計なお世話ですが、プライベートでは、目的指向もほどほどに。バランス感覚が大事かもです。
目的指向の実践手順
目的指向は、目的の達成に向けて、合理的な活動をしようとする考え方です。実際にそれを実践するための手順は以下のとおりです。
- 今の活動の目的を考える
- その目的の本来の目的を考える
- 本来の目的から、それを実現するための手段を考える
1~2は、なぜなぜを繰り返して、今の活動の本来の目的まで深堀していきます。
3.では、本来の目的を達成するための手段は何か?をブレイクダウンします。
結果として、今の活動に行きつくならば、その活動は目的に沿った合理的なものと言えます。もし、今の活動に戻れないならば、活動の見直しが必要となります。
このように、まずは今の活動から「なぜなぜ」を繰り返し、本来の目的を明確化することが大事です。そして、本来の目的が解決すべき課題なのかも合わせて考えるようにしましょう。
まとめ
目的指向の意味合いと実践手順について説明しました。目的指向は目標達成のために合理的な活動をするための基本的な考え方です。
常に、そもそもなぜこと活動をしているのかと目的を意識することが効率的な目標達成に繋がります。目的指向を念頭に日々の仕事を進めたいものです。
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