なぜ品質保証はうざいのか?【品保担当者が気を付けるべきこと】

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製造担当者「品質保証の奴らは、現場のことをなんも知らないのに、改善しろとうざい。何であいつらはあんなにしつこくて、うっとうしいのか。」

品質保証担当者「不良が発生しているから、改善してくれと話しをしても、製造から嫌な顔をされる。自分は正しいことを言っているのに何がいけないんですか。」

こういった疑問に答えます。

この記事を書いている私は、製造業のエンジニアとして10年近く勤めており、製造や品質保証の部門を経験してきました。

製造部門に所属していたときは、毎日のように品質保証部門から、基準を外れているからすぐに改善しろと、製造や現場をろくにしらないくせに正論ばかり言われて腹が立った記憶があります。

その後、品質保証の立場になってからは、品質保証側の立場もわかるようになりました。製造側の説明不足も一因ですが、品質保証側のほうがより問題ありです。

本記事では、品質保証が製造からうざがられるワケをお話しします。

品質保証部門に配属された新入社員や中途採用者、製造未経験経験の人は業務を進めるうえで参考になると思います。

なぜ品質保証はうざいのか?【正論/あるべき論】

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結論としては、品質保証が思考停止状態であるべき論/正論を押し付けるからです。

製造からうざがられる品質保証は大体このパターンをやっています。

製造としては、実際のものづくりの難しさや、現場の状況もろくに知らない品質保証の担当者から、「基準から外れています。原因は何ですか?対策してください!」とひたすら正論を押し付けられるとイラッとします。

「品質保証から言われてできるぐらいなら、とっくにやってるし」

「そんな重箱の隅をつつくような細かいことをいちいち言うな。もっと重要な課題があるんだよ」

「それをやる負荷に対してどれだけメリットがあるんだよ」

と内心思っていることでしょう。それか既に言葉に出ているか…

製造からすれば、品質保証/品質管理なんて、製品を検査してOK/NGを判定して、NGなら原因究明と対策を要求するだけの簡単な業務だと思われていることも多いです。

一方、品質保証担当者側から見れば、当たり前のことを伝えているのに、製造が逆ギレしてると感じるかもしれません。

品質保証側のあるべき論の押し付けと、製造側の逆ギレの構図です。

品質保証の担当者が気を付けるべきこと

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では、品質保証担当者が、製造側にあるべき論を言ってはいけないのか?と質問がありそうです。

もちろん、品質保証は、必要ならばあるべき論を言うべきです。

製造側に忖度して何も主張せず、不良品を垂れ流すことは顧客満足度を下げ、会社の利益を損なう場合はNGです。

ただし、品質保証の担当者が製造に主張しようとしているあるべき論/正論は、本当に会社の利益に繋がるやるべきことなのか考えるべきです。

以下の質問を自分に問いかけてみるのがよいでしょう。

・なぜ、その問題が解決されずに残っているのか?その背景は何か?

・本当に、それを今改善する必要があるのか?優先順位が高いといえるのか?

・それは本当に解決すべき課題なのか?解決すべき課題を間違えていないか?

・そもそも、そのあるべき論の前提条件をまずは見直すべきではないか?

品質保証/品質管理の担当者は、あるべき論を製造に押し付ける前にまずこの問いを自分に投げかけるべきです。

もし、わからなければ、答えを出すために製造に足を運んでヒヤリングをしてみて下さい。

特に、新入社員や中途採用の品質保証担当者は製造のことがわからないはずです。

なので、思考停止して、正論やあるべき論を製造に押し付けるのではなく、まずはそもそも解決すべき課題なのかどうか考えるようにしてください。

もし、解決すべき課題であるならば、会社の利益に繋がることを前提として、現物調査や解析結果などの事実をベースにロジックを組み立てて、製造に説明してください。

本当に解決すべき課題であることが製造に共有されれば、あるべき論であっても、うざがられずに、製造は真剣に話を聞いてくれるでしょう。

まとめ

品質保証担当者がうざがられる理由と気を付けるべきことについて説明しました。思考停止状態の正論やあるべき論の押し付けは反感を買います。

正論を押し付ける前にまずは本当に取り組むべき課題なのかをしっかりと考える癖をつけて、わからないことは現場に足を運んでヒヤリングをして製造とコミュニケーションをとることを心がけましょう。

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