QC工程図と工程図記号の意味 | Hibikiの視点

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「QC工程図って何ですか?QC工程図で使う記号の意味も知りたいです」

こういった疑問に答えます。

本記事の内容は以下の通り。

・QC工程図とは
・工程図記号の意味

この記事を書いている私は、製造業のエンジニアとして10年近く携わり、開発や品質保証、さらに製造スタッフなどを幅広い経験をしてきました。

本記事ではQC工程図と工程図記号について説明します。

QC工程図とは?

gray vehicle being fixed inside factory using robot machines

QC工程図/QC工程表のJSQC定義はこちらの通り。

製品・サービスの生産・提供に関する一連のプロセスを図表に表し、このプロセスの流れに沿ってプロセスの各段階で、誰が、いつ、どこで、何を、どのように管理したらよいかを一覧にまとめたもの

QC工程図は、製品を製造するための工程の流れを記載し、その管理ポイントを5W1Hでまとめた図です。

項目としては、工程・設備機械・管理項目・管理方法・品質特性・検査方法などです。

更にこれを細分化していきます。

管理方法なら、基準値・点検時・確認方法・担当・記録。

検査方法なら、規格値・サンプリング・計測器・担当・記録など。

どんだけ詰め込むんですかって感じです。。

業界や工程にもよりますが、正直言って現実的ではありません。

品質に与える影響を考慮してすべてを書き込むとなると大変なことになります。

なので、結局、品質影響が大きいと考えられる要素を入れ込んだものになるでしょう。

中途半端な代物です。

単純な工程なら問題なく記載できそうです。

しかし、複雑な工程の場合、QC工程図にすべてを網羅することは現実的ではありません。

そのため、誰も使わず、その存在は忘れられがちです。

工程管理で変更点があるたびに、QC工程図も変更することになり手間がかかります。

変化の速い現代においては、QC工程図はあまり現実的ではなく、何よりもその存在の意義が曖昧で中途半端な印象です。

では、QC工程図の目的は何でしょうか。

それは、工程の流れと管理の全体像を明確化することです。

QC工程図について酷評してきましたが、業界や取り扱う製品によっては、バッチリ適用できる場合もあります。

自分の業界や製品に合わせてQC工程図もアレンジしたほうが良いでしょう。

工程図記号の意味

QC工程図の作成で使用する工程図記号は、JIS Z 8206-1982に示されています。

工程図記号を使うことで、工程の各段階が何の役割をしているのかを明確にすることができます。

以下にJIS8206-1982の工程図の表を引用します。

基本図記号

工程の要素を記号で示したもので、加工・運搬・貯蔵・滞留・検査の記号があります。

補助図記号

補助図記号は、流れ線・区分・省略があり、工程の状態を図示するものです。

複合記号

複合記号は、基本図記号を組み合わせたもので、外側の記号がその工程のメインとなる作業を示します。

工程図記号の基本は、工程系列のスタートとエンドの状態を貯蔵記号▽を用いて示します。

スタートなら原材料や資材の受け入れ、エンドなら保管となります。

貯蔵記号から始まり、補助図記号の流れ線を使って、各種基本図記号をつないでいきます。

また原則として工程の順列に従って縦書きで図示し、工程系列の順番を示すために、順列番号を記入します。

まとめ

QC工程図と工程図記号について説明しました。QC工程図は、工程と管理方法の全体像を定めたものです。

工程図記号を用いることで工程の各段階の役割を明確化することができます。しかし、QC工程図を紙や電子ファイルで管理するのは時代遅れ感が強いです。

QC工程図の存在理由を考え、適切な標準の管理方法を検討する必要があると思います。

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