QCサークルは無駄でくだらない!やりたくないと感じる理由と要因を深堀してみた【解説】

QC

selective focus photography brown cat lying over black cat

QCサークルメンバー「QCサークル活動って無意味だし、時間の無駄じゃない?もうやりたくない」

QCサークル推進者「QCサークルが無駄だと感じているグループメンバーが多くて、QC活動が停滞しているようだけど、何が要因なんだろう?」

このような疑問や悩みについて答えます。

本記事では、QCサークルが無駄でくだらないので、やりたくないと感じる理由と要因について解説していきます。

QCサークル活動って本当に意味があるのかと疑問を抱く人は多いです。

QCサークルに関する記事を書いている当の私も、実際にQC活動をしているときにそう感じることが度々あります。

その一方、私の経験では、自分達が本当に取り組みたいと思って進めたQC活動は、わりと楽しいし、成果がでると嬉しくて、大変だったけど、やって良かったと感じました。

その結果、次の活動も面白いネタを選んで頑張ろうという気持ちになったのを覚えています。

そんな感じの良い循環に入れば良いのですが、実際はそのようにうまくいくグループは少なく、QC活動にやらされ感があり、無意味な活動であまりにくだらないので、QCサークルはやりたくないと感じている人が多いです。

この記事を書いている私は、製造メーカーの技術職で10年以上のQCサークル活動の経験があります。

また、QCサークル活動の推進者としても携わってきました。

ですので、QCサークル活動の現場の実態や運営推進者としてQC活動を活性化する難しさは十分理解しております。

この記事も現場目線で見たQCサークル活動の実情を書いていきます。

QCサークルは無駄でくだらない!やりたくないと感じる理由と要因

view of white cat

結論から言うと、QCサークルが自主的な活動になっていないからです。

その要因は、「強制的でやらされ感がある」ことや、「そもそも取り組む価値のないテーマを選んでいる」からです。

では、なぜそうなってしまうのか、その要因を深堀していくと、会社や上司が良かれと思った施策が悪い方向に作用し、それをレビューしていないからです。

以下の話はすべて良い面と悪い面を表裏にもっているため、すべてがダメだと言っているわけではないので、その点はご留意下さい。

ノルマが決められている【短期活動&発表会の義務化】

long-haired orange cat

活動期間が短く設定され、その後に活動発表を必ず行わなければいけない場合、後述する様々な弊害が発生し、自主性を奪い、QC活動がばかばかしい、くだらないと感じることになります。

もちろん、このようなノルマが完全に間違っているとは言いません。

ただし、うまくQCサークルを運用しないとこの弊害が発生する可能性は極めて高いです。

このようなノルマの設定基準については会社や事業所ごとにも考え方が大きく分かれて賛否両論があるでしょう。

QC活動を長期間ダラダラ続けるのではなく、限られた期間内にメリハリをもって活動に取り組み、スピーディーに改善を進めることを重視する会社では、短い期間活動と活動発表会がセットになる場合が多いと思います。

では、活動期間が短く活動発表会で原則的に発表が義務付けられるとどのような弊害が発生するのか以下に挙げていきます。

定期的な活動発表会の為のQCサークル活動になる

活動期間が短いので簡単なテーマを選ぶ

これが横行します。

QCサークルメンバーの気持ちがこちらに流れるのは致し方ない気がします。

本当に困っていて難易度の高いテーマは解決するまでに長期間を要する場合が多いです。

テーマの内容によっては大きな課題を分割して取り組むこともできますが、いつもそのようにできるとも限りません。

特に不毛なのは、テーマ選定時に、すでに取り組んでいてほぼ解決策が見えているテーマを選んで問題解決型や課題達成型のQCストーリーで取り組むパターンです。

テーマ選定の評価は後付け手でそのテーマが上位になるように操作します。

これでは、そもそもの活動開始の時点で、モチベーションも低く、やっつけ感のある活動になること間違いなしです。

QC活動がばかばかしい、くだらないと感じるわけです。

テーマ選定の方法については別の記事で解説しています。参考まで。

テーマのネタ探しから選定の手順、QCテーマを取り上げた理由、最後にテーマ名のつけ方を解説しました。テーマ選定はQC活動のモチベーションを左右する重要なステップです。QC活動で行き詰っているグループをみると、その多くがこのテーマ選定に原因があります。この記事で書いたポイントを押さえ丁寧に進めましょう。

後付けで無理やりQCストーリーに当てはめる

こちらは「時間がないので簡単なテーマを選ぶ」×「発表会」の組み合わせで生じる弊害です。

例えば、要因解析のステップでは、すでに対策が見えているので、特性要因図の作成は、すでに分かっている要因を書きこみ、あとは適当に付け加えるようなパターンが横行します。

これは、活動発表会があるので仕方なく特性要因図を作っているだけであって、無意味以外の何物でもありません。

期間内に無理やり終わらせてその後は知らん顔

これは、短い活動期間のなかで、挑戦的なテーマに取り組んだときに発生しやすいパターンです。

現状把握に時間がかかり、対策開始は期間のギリギリ。

そのため効果は推測で標準化や管理の定着は効果があったこと前提で実施します。

無理やりQCストーリーを仕上げて活動発表が終わったら、その後は知らん顔。

このパターンは問題が再発することが多く、結局QCサークル活動での取り組みって意味なかったと感じます。

短期間での発表資料作成

活動期間内ギリギリまで活動にとりくみ、その後の発表会に向けた発表資料作成はとにかく大変で時間外のサービス残業の温床になります。

その人のモチベーションにもよりますが、人によっては残業してまで無意味な発表資料を作らなければいけないと感じます。

しかし、この辺りについては上司が実態を把握して、計画的に発表資料を作成するように指導することで改善は十分可能と考えます。

発表資料の作成については別の記事でも解説しましたので、気になる方は参考にして下さい。

QC活動(小集団活動)の発表資料/レポートの作成のコツを説明しました。QC発表会を見越して、会合毎に内容を整理してパワーポイントにまとめておくことで、効率的に発表資料を作ることができます。また、QCストーリーに沿って、1スライド1メッセージとアピールポイントを強調することを意識して、発表を聞いている人にやさしい&印象に残る資料を作りましょう。

ここまで、短い活動期間と活動発表のノルマによる弊害を説明してきました。

このノルマは一長一短があるもの、QC活動に対してばかばかしさや無意味さを感じさせます。

そしてこの感覚がQC活動の自主性を奪っていくことになるのです。

つまり、QCサークル活動の基本理念から外れていくことになります。

QCサークル活動の基本理念を引用すると以下の通りです。

♦QCサークル活動の基本理念

・人間の能力を発揮し、無限の可能性を引き出す

・人間性を尊重して、生きがいのある明るい職場を作る

・企業の体質改善・発展に寄与する

「人間性を尊重」や「企業の体質改善」を目指しているのに、真逆を行く可能性があります。

ですので、経営者・管理監督職・QCサークル推進者はこのようなリスクがあることを自覚し、それを見越した施策をとる必要があります。

もしすでにこのような状況であれば対策をとるべきです。

そもそもの話ですが、会社の風土や現場のモラールについても向き合っていく必要があります。

上司の為のQCサークル活動になっている

gray tabby cat lying on white textile

上司が関与するのは必須です。

しかし、自分の思い通りに動かしたいばかりに関与が強すぎることや、テーマを半ば強制することで弊害が出てきます。

上司は良かれと思って指導しているつもりで以外と気が付いていないことが多いです。これによる弊害は以下の通り。

上司から押し付けられたテーマを仕方なくやる

自分達の困りごととして感じておらず納得できていない場合は、やる気が大幅に低下し、QCサークル活動が無駄な時間だと感じます。

ただし、前述したように、短期間で成果が求められる場合「簡単なテーマを選ぶ」傾向があるので、管理職の関与は必要なのでその塩梅が難しいところです。

上司の過剰な関与

なんでもかんでも上司が強く関与して、上司の承認がないと活動が前に進まない状況になると、自分達で考えることを辞めて、上司が求める答えを探すだけの活動になります。

つまり自主性が失われます。

そのうち、だったら上司が一人でQC活動やってればみたいな感じになり、QC活動を無意味だと感じるのも時間の問題です。

ここまで上司の為のQCサークル活動になったときの弊害について説明しました。

これは、「上司の命令によって行うのではなく、自主的な行動で行うのがQCサークル活動」というQCサークル活動の基本理念に反しています。

繰り返しですが、QCサークルはトップダウン型ではなく、ボトムアップ型の活動です。

まとめ

QCサークル活動が無駄でくだらない、やりたくないと感じる理由と要因について深堀しました。

QCサークル活動が無駄でくだらないと感じる理由は、自主性が奪われているからです。

その要因を深堀していくと、会社や上司が良かれと思った施策が悪い方向に作用し、それをレビューしていないからです。

それを放置すると、QCサークル活動は無駄・無意味というレッテルが貼られます。

それは相当意識が高い人ではない限り、当然です。

人の性善説ばかりに頼り、甘えている会社は時代についていけません。

それを放置すると徐々にあらゆる面からボロが出てきます。

社会は急速に変わりつつあり、QCサークル活動の方針についても見直す時期がきていると感じます。

QCサークル活動の衰退も耳にするようになってきました。

QCサークル活動の衰退の理由については、本記事とは切り口が異なりますが、別の記事で個人的な見解を説明しています。興味のある方はご覧ください。

製造業のQCサークル活動が衰退する理由について解説しました。QCサークルが非正規労働者の増加や働き方改革に上手く適用できていないことに加え、品質マネジメントシステム徹底により、衰退がさらに進むと懸念されます。管理職やQCサークル推進者は、時代の流れに沿ったQCサークルの形に適用させることが求められています。

本記事がQC活動の参考になれば幸いです。

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