「社会人としてこれから仕事を進めていくうえで、読んでおくべきビジネス本とかありますか?」
こういった質問に答えます。
この記事で紹介する私は、気が付くと無意識のうちに本を読んでしまうぐらいのとにかく本が好きです。
最近はアウトプットに重きを置いているので、読書はかなりセーブしていますが、それでも年間100冊以上の本は読んでいます。
そんな私は、大手製造メーカーの技術職として約10年近く働いていますが、その経験から、自分が新入社員のときに読んでおくべきだった、知っておきたかったという本、7冊厳選してご紹介します。
この記事を読んだ新入社員のあなたは、ラッキーだと思います(笑)。
先にも紹介させていただいた通り、私はエンジニアの仕事をしているので本の選定が若干技術職よりかもしれませんが、営業・経理・総務などの事務間接部門の人にも間違いなく役立つ内容なのでご心配なく。
新入社員向けに7冊の本を選びましたが、正直、新入社員が読むには難しいと思う内容であったり、実務経験がない状態で本を読んでもイメージしにくい点もあるのではと思いましたが、早めに目を通して知っておいたほうが良い内容ばかりなので、一部の本は内容が若干難しいですがあえて紹介しています。
将来の会社のリーダー候補として会社を引っ張っていく若手は読むべきですし、会社に属さない新人フリーランスのかたも、日本の会社の風習や習慣の良し悪し・好き嫌いはひとまず置いておいて、社会に漂う一般常識・慣例を知っておくために読んでみることをおすすめします。
仕事ができる人になるための新入社員が読むべきおすすめ本7冊
早速、厳選した7冊を紹介していきます。
入社1年目の教科書
まず一冊目は「入社1年目の教科書」です。またこの本かとがっかりしたかたも多いかと思います。ド定番です。
定番すぎて、どこのサイトでも紹介されているので、このブログで紹介する必要性はないのではと、思いまいしたが、やはり基礎本なので紹介します。
この「入社1年目の教科書」は、仕事を進めていくうえでの大切な3つの原則と具体的な50の行動指針が書かれています。
私の解釈で、この本を一言であらわすと、「日本の会社で信頼を積み上げていくためのノウハウ本」といったところです。
仕事を進めるうえで大切なことは、いたってシンプルで信頼を積み上げることです。
信頼があるから仕事を任され、仕事によって人は成長し、仕事の成果によって評価を受けて、次のステップへ進んでいきます。
第1刷の発行が2011年5月なのでかなり年月が経過して、一部に古臭い内容もありますが、全体を通して学べる点が多く、「入社1年目の教科書」は新入社員が一読する価値があります。
イシューからはじめよ -知的生産のシンプルな本質
2冊目は、「イシューからはじめよ」です。この本もAmazonのベストセラーで、定番です。
この本は別の記事でも紹介していますが、学生から社会人に思考回路を変えて、仕事ができる人になるためには必読の書籍だと思います。
学生の頃は問題・設問を疑う必要はなく、その習慣がありませんが、社会人になれば当然のように要求されます。
新入社員がすぐに内容を理解するのはわりと難しいですが、早めに知っておいたほうが良いです。
これを知らないと仕事ができない人の烙印を即効で押されます。
ぜひ「イシューからはじめよ 知的生産のシンプルな本質」を読んでください。
こちらの記事でも「イシューからはじめよ」に関する内容を紹介しています。気になるかたはご覧ください。
ロジカル・シンキング -論理的な思考と構成のスキル
3冊目は、ロジカル・シンキングです。
この本では、相手を説得させて動かすための、論理的な伝え方をするための思考やツールを学ぶことができます。
大企業では、論理的な説明なくして組織を動かすことは難しいです。根拠はないけどなんとなくこう思います…では通用しませんし、そんな回答で上司はものごとを判断できません。
この論理的な説明は、かなり難しいですが早めに知って実践経験を積んでいきましょう。
ロジカル・シンキングは古典的な本で読みにくさもありますが、内容は一番充実しており、長年読み継がれている本ですので、本書を新入社員で時間があるうちに時間をかけて読み、論理的な思考方法を学んでおくと良いでしょう。
入門 考える技術・書く技術【スライド編】
4冊目は、入門 考える技術・書く技術【スライド編】 です。
3冊目の「ロジカル:シンキング」とも関連しますが、この本では、ロジカルなプレゼン資料をつくるための方法が学べます。
スライド/パワポ作成の基本を学ぶならこれ一冊で十分です。
内容には、具体的なスライドのダメな例と修正例がのっており、非常にわかりやすいです。
本書は、バーバラ・ミント「ピラミッド原則」の名著「考える技術・書く技術」の副読本的なものですが、こちらのほうが薄くて読みやすいのでオススメです。
ちなみに、入門 考える技術・書く技術は、なんとAmazonオーディオブック のサービスのAmazon audible のラインナップにも入っています。ですので、Amazon audibleの無料体験でお得に読む(聴く)のがおすすめです。
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まずは、Amazon audibleで無料体験で入門考える技術・書く技術を聴いて下地を作ってから、この記事で取り上げた「スライド編」を読めばより理解が深まります。
採用基準
5冊目は、採用基準です。この本も10万部以上売れて話題になりました。
この本は、リーダーの役割とは何かを学ぶのに適しています。
本書のなかでも書かれていますが、日本の会社では管理職とリーダーが混同されがちです。
新入社員の研修でもリーダーと管理職の違いなんて詳しく学ぶ機会などほぼないでしょうし、会社内の人も理解が曖昧な人が多いと思います。
採用基準を読めば、今後会社で、自分がどのようなスタンスで仕事をしていくべきか、考えるきっかけを与えてくれるでしょう。
採用基準もベストセラー本のためかAmazon audible のラインナップにも入ってますので無料でどうぞ。
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会議の生産性を高める 実践パワーファシリテーション
6冊目は、「会議の生産性を高める 実践パワーファシリテーション」です。
この本は、ファシリテーションの方法についてかなり実践的な内容が書かれており、そこら辺のセミナーよりも個人的には役立っています。
会議でアウトプットを出すために、どのような段取りをすればよいのか、この本を読めばわかります。
職種にもよりますが、新入社員ですぐに会議をファシリテートすることは要求されないでしょうが、どうやってみんなの合意を得てプロジェクトを進めていけばよいのかを新入社員のうちから知っておくことは価値があると思います。
会議をうまくファシリテートできている人は、ほとんど見かけませんし、私自身も不十分だと自覚しています。
また、本書を読むだけでファシリテートできるほど、現場での運用は全くあまくはありませんが、基本は知っておくべきです。
「実践ファシリテーション」はあまり世間的な話題にはならなかったようですが(間違っていたらごめんなさい)、とても読みやすく良書なのでおすすめです。
1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術
最後の7冊目は、「1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術 」です。
少しタイトルがダサい感じですが、内容はとても良いです。
3冊目の「ロジカル・シンキング」を平穏にして、伝えることにフォーカスを置いた内容で、とても読みやすく初心者でもとっつきやすいです。
そもそも伝える目的や、伝えるための基本事項、1分で伝える方法などが書かれていますが、第2章の1分で伝えるの内容が特に役立つし、気づかされる点が多いです。
第2章の目次の一部を少し紹介します。
第2章 1分で伝える
- てっぺんのないピラミッドになっていないか
- 考える=結論を導き出す -事実やデータは結論ではない 考えているつもりで、悩んでいないか
- 根拠は3つ
…
という感じです。
この「1分で話せ」も個人的に新入社員の早い時期に読んでおきたかった本です。
まとめ
仕事ができる人になるための新入社員が読むべきビジネス本を7冊紹介しました。
紹介した本の内容は、社会人の基礎、論理的思考力、問題解決力、リーダーシップ、ファシリテーション、伝える力などどれも会社で成果をあげるためには身に着けるべき能力です。
ぜひ紹介した7冊を新入社員の早いうちに読んで実践し、試行錯誤をしてください。
必ずあなたの仕事のプラスになることは間違いありません。以上、あなたの仕事がうまくいく参考になれば幸いです。
なお、本記事で紹介した一部の本(「入門 考える技術・書く技術【スライド編】」や「採用基準」)はAmazon audibleのラインナップにもあるので、お金を節約したい人はAmazon audibleの無料体験に登録して、通勤時間に聴くのもおすすめです。
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また、別の記事で仕事のスピードアップに繋がる参考書をまとめましたので、気になる方はご覧ください。
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