三現主義と5ゲン主義の意味合いとは?【一次情報を原理・原則と照合する】

QC

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「三現主義ってどういうことですか?意味合いを教えてください」

こういった質問に答えます。

本記事の内容は以下の通り。

・三現主義の意味合い
・5ゲン主義の意味合い
・なぜ三現主義/5ゲン主義の考え方が重要なのか?

この記事を書いている私は、製造業のエンジニアとして10年近い経歴があります。これまで品質保証やQCサークルの推進などに携わってきました。

三現主義/5ゲン主義は、業界・業種に問わず、業務上の問題解決をするうえでの基本的な考え方です。

この記事で理解を深め、実際の業務で実践できるようにしましょう。

三現主義の意味合い

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三現主義とは、現場・現物・現実の三つの「現」をまとめて表現した用語です。

問題解決が必要な場面で、「現場で現物を見て現実的に検討をすること」が重要だという考え方です。

現場とは、問題が発生した場所のことです。
そこの場所が分かっていれば良いのではなく、その場所に実際に行くことが大事です。

現物とは、問題の対象物です。
何の製品や設備で問題が起こっているのかを実際に確認します。

現実とは、その現物がどのような状態になっているのか、通常と何が違うのかということです。

三現主義では、三つの現に対して、「事実」を押さえることが重要です。

事実と推測を混ぜてしまいがちですが、ダメです。

三現主義に基づいて行動することで、事実・一次情報を押さえることに価値があります。

また、難しい問題に対して、三現主義に基づき、現場に行って、現物を見て現実的にと、バカ正直に現場で悩んでいても意味はありません。

必要に応じて現物を分析機器で調査しましょう。当たり前ですが。

時間は有限です。ダラダラしても仕方ありません。

現状を把握するため、必要な「事実」を集めることに徹しましょう。

5ゲン主義とは?

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三現主義に原理・原則の二つの「ゲン」を加えて、5ゲン主義と呼びます。

難しい問題では、三現主義に基づいて行動してもすぐに原因が特定されて解決されることはないでしょう。

なぜなら、その問題が起こりうる要因が複数考えられ、手持ちの情報のみでは絞り込むことが難しいからです。

その場合に、三現主義で把握した事実と、それが説明できる原理・原則があるのかを考えます。

もし説明できる原理・原則があるのであれば、次にそれを裏付ける事実があるのか調査を行います。

さらに、そこで分かった結果に対しても、原理・原則が当てはまるかを確認していきます。

これを繰り返すことで、事実の深堀を行い、可能性の高い要因を浮かび上がらせることができるようになります。

このように、5ゲン主義とは、問題解決を進めるうえでの基礎的な考え方と言えますね。

ここで原理と原則の意味合いは以下の通りです(引用先:大辞林)

・原理:物事を成り立たせる根本的な決まり
・原則:多くの場合に当てはまる基本的な規則や法則

原理は、事物や事象のよりどころとなる根本法則のことで、「てこの原理」「アルキメデスの原理」「パスカルの原理」など、例外のない不変の法則のことを指します。

一方で、原則とは、特別の例外が起こりうることを念頭においた、一般的な現象に共通する法則のことです。

話が難しくなってしまいましたが、要するに原理・原則に基づいて考えるとは、基本的な法則や多くの場合に当てはまる法則をもとに考えましょうということです。

なぜ三現主義や5ゲン主義の考え方が重要なのか?

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結論としては、問題解決を効率的に進められるからです。

極端ですが、現場・現物・現実・原理・原則、これらを無視して、自分独自の想像で問題解決を進めることは無謀です。

また、これらを無視した独自の理論で相手を説得することも不可能でしょう。

5ゲン主義のポイントを押さえることで効率的に問題解決を進めるようにしましょう。

余談ですが、課題達成的なアプローチには5ゲン主義のすべてが適しているとは限らないので注意したほうが良いです。

課題達成では、既存の原則に反するところに解があるかもしれません。現実的に考えてばかりでは、現状を大きく変えることも難しいでしょう。

まとめ

三現主義と5ゲン主義の意味合いについて解説しました。この考え方は、問題解決を進めるには、一次情報としての事実を押さえ、原理・原則に基づいて考えましょうということです。

製造業の問題解決の場面に限らず、様々な情報が膨大に飛び交う現代において、一次情報からものごとを推定し、原理・原則と照らし合わせる思考をもつことは非常に重要です。常に意識して癖づけるようにしましょう。

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