Think clearlyの感想
GWに時間があったのでロルフ・ドベリさんのThink clearlyを読んでみました。
内容は、心理学・ストア哲学・バリュー投資家の思考を参考にした人生教訓録といった感じ。
感想としては、わりかし面白い。
特にどこがと言われれば、著者の毒舌ぶりが。
誰にでも当てはまりうる、人間として備わっている思考の癖に切り込み、人間生活・人生の本質に迫る主張をしています。
Think clearly 著者の毒舌が面白い
「そりゃちょっと言いすぎじゃん?」
「こりゃ炎上するんじゃ…」
みたいなことをバンバン主張してます。
各章での結論の出し方が、強引でロジカル面にかけますが、なるほど。と思うところもところどころあります。
例えば、
世界の出来事を気にしすぎるな、お前がそんなこと考えても無駄だから、といった主張。
自分自身のことすらコントロールできないくせに、世界の貧困問題やら環境問題に首突っ込んで悩みまくっても無駄。まずは、自分の人生に集中しなさい。
ボランティアなんか効率悪いから、やるなら寄付しろ。そのほうが生産性良い。
こんな感じです。
まぁ正論だけど、ちょっと言い過ぎでは??
ウケます。
それ以外にも、考えさせられる問いかけもちらほら。
「あなたがもし億万長者だったら、どれぐらい幸福度がアップするだろうか?」
これってよく聞くありきたりなことですが、真剣に考えたことありますか?
私はなかったのです。
そもそも幸福度って何ってところから考える必要もありますが。
思考が凝り固まっていると、幸福も自分が考えるそうであってほしい都合の良い定義にしそうですね。それはそれでその人の勝手ですがね。
この問いは、時間があるときに自分と向き合い、考える価値ありです。
私の場合、幸福度を上げるために、億万長者になる必要性はほぼありませんでした。これは、意外な発見でした。
他にも、
「欲求」と「意義」のバランスよい配分を心がけてみては?
との意見も。
人は楽しいことや心地よさを求める一方で、やる意義・価値のあることに取り組むことにも幸福を感じます。
自分は、欲求を満たすことと、意義あることに取り組むことのどちらに比重が傾いているのか?
正直、私は考えたことありませんでした。
自分がどちらかに比重が傾いているか改めて考えてみることも、大事だと思います。
実は、意義ばかり重視して、本来やりたい価値の薄いくだらないことを避けて、
気づかぬうちにストレスをためていたり、もしくは、
怠惰な生活にどっぷりと浸かっているのかもしれません。
ウケるし、ほー。へー。って思うところもあり、そこらへんの自己啓発本と一線を画しています。(本書では流行りの自己啓発本の思考法を酷評してました笑)
純粋に面白いし気づきも得られるので読んでみることをオススメします。
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